浴衣で

私の住む尾道には、長い長い商店街があります。
夏になると毎週土曜日にそこで「土曜夜店」という縁日が開かれます。



私が小さい時からずーっとやっていて、
小学生の頃は夏休みに、じいちゃんばあちゃんに連れて行ってもらうのが本当に楽しくて、
中学生になると、友だち同士で行って、好きな男の子に遭遇してドキドキしたり。


大人になると通りかかることはあっても、遊びに行くことはなくなっていました。




でも、今年は小学六年生の友だちに誘われて、行くことに。
「浴衣も着よう!」と言われて。



たぶん高校生の頃以来、
15年ぶりの浴衣。


母が10代の頃に着ていたという浴衣をかりました。
いい色でいい柄の、かわいらしい浴衣で、
母と帯を選んだり、下駄を選んだり、準備しはじめるとだんだんワクワクしてきて。





7月15日は、土曜夜店の他にも、熊野神社の水祭りと、御袖天満宮の天神祭があって、3つのお祭りをはしごしました。




水祭りは、手作りの人形や模型から水がピューっと飛び出すしかけになっていて、
近所の小学校やサークルなんかの人たちが作った作品が通りに飾られます。


子供たちは出てくる水でびしょ濡れになりながら遊んで、
カキ氷やビールやおつまみの屋台もでて、小さい小さい子供みこしや、ほにゃらら楽団の音楽の出し物もあったり。



作品は、毎年、時事やなんかも織り交ぜながら、いろんなテーマで作られます。
今年は、久保小学校二年生の子たちの「海のいきものたち」が好きでした。

たくさんのタコがいて、すごくかわいい。
みんなじょうず。



水祭りのあと、御袖天満宮へ
長い長い階段を浴衣であがるのは大変でした。


友だちが福引きをするために並んでいたら、前のおばちゃんが福引券を持ってない私に一枚ゆずってくれて。
私も福引を引くことができて嬉しかった。



境内で、大道芸大会というのをやっていて、
無音の中、おじいさんが無表情無言で、たんたんと手品を見せていて、それだけでもシュールで、「いいものを見た」と思っていたんだけど。
カラの筒からハンカチを出すマジックで、ハンカチのタネが見えてしまっていて、子供たちが「みえとるー!」と指をさして指摘、どんどんハンカチを取り出すたびに次のハンカチのタネが見えてしまって、また子供たちもどんどん大声で「みえとるー!みえとるー!」

それでも、表情を変えず手品を続けつづけ、無表情のままハンカチや紙吹雪を取り出すおじいさん。

本当にシュールでいい光景でした。






そのあと、土曜夜店で飲み食い。
あくびカフェが出してた屋台のハーブのフランクフルトがおいしかったなー。




そして、仕事場のベランダで花火をして遊びました。






小学生の友だちのおかげで、今年の夏は、夏らしい姿で夏らしいことができました。

pa-pu- to Pi-chicu pi

『ぱーぷー と ぴーちくぴ』 ひろぴーという子が、「作っているもの」と「日々」をつづっています。

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